悪戦苦闘日記


2004年4月30日    安・近・短より只・得・楽
ゴールデンウイークは高・遠・長より安・近・短、しかしこれでもお金がかかる事に変わりはない。極力出費を控えてレジャーをするのが今年の我が家流、只・得・楽をとことん追求してみた。まずは交通費、基本は歩きで電車・バスは使わない。一応車はあるので歩いて行けない所はこれを使い、距離は片道30キロ以内に抑える。リッター15キロ走るのでガソリン代換算で200円、まあこれは最小必要経費。問題は駐車場代だ。街中はどこに行っても1時間500円〜1000円位するので、とにかく繁華街は避ける。郊外に目的地を絞り、その近くにあるショッピングセンターや公共施設の無料駐車場を利用する。飲物は水筒持参で冷たい麦茶を用意し、食事は外食を避ける。ざっとこんな感じだが、この条件で行ける所をちょっと考えてみた。まずは川崎大師、ここは近くに大型商業施設があるので問題なし。今年は10年に一度の大開帳奉修が行われ、期間中は参拝客にお守りの「赤札」が授与される。次に旧向ヶ丘遊園バラ苑、ここはすでに生田緑地バラ苑と名前が変わっていて、バラの開花期間中は無料で開放される。無料駐車場も完備されているので、早い時間ならすんなり駐車できる。但し今年のバラ苑開放は5月中旬頃との事なので、今の時期行っても何もやっていない。川崎・横浜の無料スポットは以前の日記に書いたとおりで、ゴールンウイーク中も開いているので、お暇な方はどうぞ。

2004年4月29日    ゴールデンウイークは安・近・短
いよいよゴールデンウイークが始まり、日本全国イベント三昧。今年の休日は7日が平均、トレンドは高・遠・長との事で、海外脱出組も多いらしい。そんな世間の風潮とは全く関係ない生活を送っている自分としては、やはりレジャーは安・近・短、なので今日もお出かけ先は地元横浜。日本丸の勇姿を見に行こうと思っていたら寝坊してタイムアウト、予定を変更して最終日となったスプリングフェアへ行ってみた。もう撤収寸前の会場は人気もなく、そのまま横浜公園を経由して大桟橋までゆっくり歩く。帆船が見られなくて残念だと思っていたら、桟橋にはあの豪華客船「飛鳥」が停泊しており、かなりの人だかりになっていた。この飛鳥は日本籍最大の客船で、全てのキャビンが海側配置、バス付、ベランダのある高級船室を自慢とする本格派クルーズ船。近くに行くととにかく大きくて、写真を撮ろうにも全景が入りきらないので、しばし眺めて赤レンガ倉庫前まで移動。ようやくここで全景を捉えて記念ショットを収め、遅い昼食をブイトーニで取る。ランドマークタワーでブレッド&バターのライブがあるというので行ってみると、ちょうどステージが始まったところで、聞き慣れた声が聞こえてきた。ブレッド&バター、最近は知らない人がいるかもしれない。ジャパニーズ・ロック&ポップスの世界で30年以上にわたって活動を続ける、スーパーデュオ、通称ブレバタ。その昔CMソングなどで一世を風靡した2人組だ。生で初めて見る彼らはけっこうおじさんになっていたが、その美しい声は衰える事なく、ホールに響き渡るボーイソプラノは年齢を全く感じさせなかった。特にこのライブのために来たわけではなかったが、今日はなんだか得した気分。やっぱり本物はカッコイイね。

2004年4月27日    コピーコントロールCDのコピー法
巷に溢れる音楽、その殆どがCDという形でリリースされる。アナログ音源であるレコードがデジタル音源であるCDに置き換わり、記録媒体であるカセットテープがMDに置き換わる。メディアの形がアナログからデジタルに変わり、劇的に音は良くなったが、CDにおいては時代に逆行する流れが出てきた。CCCD、通称コピーコントロールCDがそれだ。ご存知の通りこのCDはパソコン等でコピーできない構造になっており、下手に使用するとCDドライブを壊してしまうようなとんでもない商品。そもそもこのCDは音楽CD、つまりコンパクトディスクの規格外のものなので、再生ドライブによってはちゃんと再生できない事もある。CDの売り上げが落ちているのをパソコンのリッピング機能と決めつけ、そのために無理やり導入された悪しきシステム。ディスクの中にはエラー信号がたくさん書き込まれているので音が悪く、一部の再生機器では音楽の再生がまともにできない欠陥商品。最近のCCCDはもっと悪質で、パソコンに入れると勝手に専用再生ソフトがインストールされ、削除できなくなる。これはパソコンのレジストリを書き換えてしまうし、ビットレートを大幅に落としているので音が非常に悪い。そこでこの悪しきCDもどきをどのようにして再生させるか、これが音楽ファンの課題。実はこれにはウラ技がある。コピーできないはずのCCCDは、いとも簡単にコピーしてまともな音楽媒体にする事ができるのだ。有名なところではCDマニピュレータ、EACという無料のソフトを使って、それらを音楽CDにしたり、MIDIデータにして保存する事が可能。個人で楽しむ場合はこれらに問題はないので、一度試してみる価値はあり。CDドライブとの相性があるので、作業はあくまでも自己責任。ちなみに自分の場合CDマニピュレータは書き込みがNG、でもプリインストールされている普通のソフトであっさり突破した。

2004年4月25日    川崎・横浜の無料スポット
天気のいい日曜日、出かけたいけどお金がない。一応車だけはあるので、近場でお金を使わずレジャーをする事にした。まず出かけたのは川崎マリエン、ここは東扇島にあるコミュニティ施設で、展望室やレストラン、体育館やテニスコート、公園などがある。市民にも知らない人が多い穴場の施設なので、日曜日でも混雑はなし。今日はイベントが行われていた関係で、駐車場、展望室が無料で開放され、いつもより人が多かった。通常展望室は大人300円、駐車場は1時間まで無料。すぐ近くにできた東扇島西公園、車だとマリエンから5分も走れば着いてしまう超穴場の海浜公園。少し前に行った時はまだ一部が荒地だったのに、今日行ったら芝生や遊歩道、展望台ができていてとても綺麗になっていた。東京湾が一望でき、晴れていれば正面に木更津の街、左手に海ほたるが見える。思った以上に広い公園で、トイレや水道施設、自動販売機が完備されていて便利。もちろん無料駐車場も完備、釣り客やファミリーが多い。ここから一度島を出て大黒ふ頭までに移動し、昨日開通した国道375線に乗ってみる。まだ知らない人が多いと思うが、実は横浜ベイブリッジは無料で通行できる。この国道375線というのがまさにそうで、京浜地区を結ぶバイパスとして当初から建設が予定されていたもの。開通したばかりでまだ道路は空いていて、すんなり橋を渡りあっという間に本牧ふ頭に出た。そのまま山下公園まで行って折り返し、再び大黒ふ頭に戻って車を止める。ここの駐車場は全部有料で、他に止めるところはないと思っていた。が、すぐ隣の中央公園に狭い入口があり、入ってみるとそこは無料駐車場だった。スカイウォーク周辺を散策し、夕景を拝んで本日の完全無料ドライブは終了した。全走行距離30キロ、ガソリン代換算で約200円。やろうと思えばまだまだできる無料のレジャー。

2004年4月23日    ケータイどこにする? 〜其の参〜
携帯電話を使っていてわかりにくいのが料金コース。最近は通話に加えてメールやインターネット等のパケット料金が発生し、さらにこれをわかりづらくしている。キャリアによって通話料金、パケット料金が違い、そこに様々な割引コースが複雑に絡み合って、なかなか基本料金を割り出せない。シンプルなのはツーカーだけで、「電話なんて話せりゃいいでしょ」という姿勢はむしろ好感が持てる。一番わかりづらいのはDDIポケットで、通話料金コースが多いのにもかかわらず、データコースなんていう別の物が存在する。そこに年間契約割引(15%)、長期割引が3種類(最大10%)、ブロードバンドを併用するAB割(15%)、データセット割引(50%)、複数端末割引(2台で400円)、時々発生するキャンペーン割引(10%程度)、他にもカタログにないものが色々あり、まず自分の端末の基本料金を把握するのは不可能。機種変更に伴うデータコース料金確認のためセンターに電話したら、出てきたオペレータが質問に対して的確に答えられず、しばらく一緒に考えたが結論は出なかった。結局調べて折り返すという事になり、それで大体の料金はわかった。(しかしこれは間違ってた事がわかる) 量販店や専門店に行って店員に同じ質問をすると、これがまたチンプンカンプンで、支離滅裂な答えが返ってきた。はたして誰が自分の料金コースを正しく教えてくれるのだろう。5月からのコースは、つなぎ放題コース+年間契約割引+長期割引3年+データセット割引(標準コース新規1年)、もしくはこれからデータセット割引を外したもの。前者は端末2台を1つにまとめて4630円、後者は端末1台のみで3480円のはずなのだが、なぜか前者はこれと違うらしい。一体どういう計算方法をしているんだろう?

2004年4月22日    ケータイどこにする? 〜其の弐〜
噂には聞いていたが、待ちに待ったこの日がやってきた。DDIポケットの京セラ製新端末「AH-K3001V」が、とうとう発売される事になった。AirH"PHONE端末といえば日本無線の1機種だけで、しかも1年以上新機種が発表されず選択の余地がなかった。携帯が主流の今、地味にPHSを使い続けてきたユーザーとしては歓迎すべき出来事で、キャリア変更を考えていた自分としても嬉しい出来事。新機種1つでなぜこのような大騒ぎになるのか、それはこの端末が半端でない優れものだからだ。料金が安いのは前にも書いた通りで、これは今後も継続される見通し。そしてWeb閲覧、これは携帯サイトだけでなくパソコン向けWebサイトも閲覧できるブラウザ「Opera」を搭載している。QVGA液晶、CMOSカメラ搭載で重量わずか97g、薄型の洗練されたデザインに仕上げられている。USB端子を標準装備しており、パソコンから直接充電可能、充電時間も早い。驚くのはメール機能で、POP3/SMTP対応、普段パソコンで使っているアドレスが3つまで設定できる。送受信できる文字数は最大全角20000文字、添付ファイルは最大350KBまでと他のキャリアを全く寄せ付けない。これが使い放題で月額500円、パケット料金は同サービス利用で0.05円/パケットと非常にリーズナブル。繋ぎ放題コースは基本料込みで最安3480円(年契・3年超・AB割)で、もうこれを使わない手はない。携帯のような遊び機能はないが、実用にして充分すぎるこのスペックは、発売日に売り切れとなる可能性大。発売日は5月14日、端末価格は新規7800円、機種変更9800円となる見通し。4年間機種変更せず使っている自分としては、もう待ちきれません(^^)。

2004年4月21日    メモリ増設のメモリー
パソコンを新調してまだ日が浅いのに、マシンのご機嫌がすこぶる悪い。何をするにも動作が遅いし、XPであるにもかかわらずフリーズ、シャットダウンを繰り返す。やたらとスワップ(HDにアクセス)するので、これはメモリ不足だと判断し、安いメモリを探しに秋葉原へ行く事にした。今のメインマシンのスペックは、セレロン2GHZ・HD60GB・メモリ256MB。メモリはV-RAMで32MB取られているので実質224MB、確かに重たいXPを動かすには辛い。予算が少ないので増設は256MB、バルクでもリテールでもいいから安い物を買おうと思っていた。主要なパーツ屋を回り値段をチェックすると、PC2100対応256MBの最安値はノーブランドで4480円(相性保障無)。バルクは安くてもリスクが大きいのでどうしようかと思っていたら、某有名店で4880円の1週間保証付メモリを発見し、速攻で注文した。店員に在庫を確認してもらうと、それはもう売り切れで入荷待ち。他のショップもSOLD OUTで、あきらめた頃に裏通りの某店でリテール品を発見した。ここは先日海外メーカーのSDメモリカードを買ったところで、いかにも怪しいビルの3階にある。5980円でメーカー5年保障付、某サードパーティの製品だったので直ちに購入し、ちゃんと箱に入った商品と保証書を貰って店を出た。自宅に帰ってパソコンにそれを取り付け、システムのプロパティをチェックするとメモリ表示は224MB。増設分を認識してないので再度パソコンの裏蓋を開け、メモリを強く奥まで差し込み再起動。これで表示は480MB、無事メモリ増設が完了した。システムの設定で仮想メモリのページングを切って、ようやくマシンがWindows98並に動き出した(笑)。

2004年4月20日    ケータイどこにする? 〜其の壱〜
持っていると煩わしいけどないと困る物、それが携帯電話。今や国民総所有者となり、電話からメール、インターネット、カメラ、テレビ、GPSとどんどん進化を続ける。最近では携帯依存症と言われる人間が巷に溢れ、使いすぎによるパケ死なんて言葉も生まれた。そんな事もあり、通話よりネット・メール中心の使われ方をするこのところの風潮を反映して、各キャリアからはパケット使い放題のプランが相次いで発表された。携帯キャリアといえば全国区でドコモ、au、ボーダフォンというのが3大会社。関東の場合はこれにツーカーを加えて4社、それにDDIポケット等PHSが3社あり合計7社。料金もエリアもサービスもそれぞれで、はたしてどこの携帯が一番いいのか非常にわかりにくい。シェアNO.1はドコモ、2番手がau、この構図は変わってないが、これを月別増加率で見てみると、この半年はauがトップでドコモが2着となっていて、上位2社で激しくしのぎを削っている。自分はどこを使っているかというと、これら携帯会社ではなくPHSのDDIポケット。なぜ今どきPHSなのか、それは料金が安いから。標準コースに年間契約と長期割引を合わせて、月の基本料は2025円。これに通話料1分10円が加算されるプラン。もちろん月額3000円以上払った事はなく、実にリーズナブルに端末を使っている。忘れてならないのがPHSの音質で、これは携帯とは比較にならないくらい良い。音の遅れやエコー、ノイズもないので実に気持ちよく使える。特筆するのは都内の通話で、携帯各社でブチブチ切れるところでもキチンとつながり、切れる事がない。地下鉄の駅も100%アンテナ設置で、大事な用件を逃すことなく受信してくれる。これだけ快適に使えてこの値段、これはもう手放せそうにない。

2004年4月18日    川崎・八重桜まつり
川崎唯一の八重桜並木、西口大通りの桜が満開になり、地元商店会がMUZA川崎の完成と市制80周年を記念して桜祭りが開催された。実に3年ぶりとなるこのイベントは、商店街から川崎駅までの約1キロを消防隊や花笠踊り隊がパレードを行うというもの。自宅から徒歩15分位のところがメイン会場で、せっかくなので散歩がてら見に行く事にした。ゆっくり家を出て現地に着いたのは開始時間ちょうどの11時。既にパレードらしき花笠踊り隊が路上を流していたが、なんか人が少なく閑散としていた。様子がおかしいと思って進行表をよく見てみると、スタートはもう1箇所あり、そちらがメインのパレード隊となっていた。急いで商店街の中を抜けてスタート地点に向かうと、そこには消防隊や花笠隊、キッズ隊等がスタンバイしていた。元々小規模の祭りなので何も期待はしていなかったが、始まったパレードの顔ぶれは予想とかなり違っていた。先頭の消防隊、これはなかなか元気があった。しかし後続がなかなか来ず、しばらくしてやってきたのはシルバーの踊り子!?さんたち。列に若い人の姿は全くなく、花笠音頭の音だけが周囲に大きく響き渡る。すぐ後ろにいるキッズ隊はなかなか収拾がつかず、ゴー・ストップを繰り返しなんとかゴール。この暑さのせいか脱落者も出て、引率者のてんてこ舞いする姿が印象に残った。八重桜祭りのパレード、記念行事をやるのはいい事だ。しかし沿道にいる観客の事も少しは考えて貰いたいもの。やっぱり祭りは楽しくあるべきだ。踊りを見せる側の意気込みが感じられなければ、沿道の観客は離れてしまう。この八重桜祭りが姥桜祭りとならぬよう、また来年に期待したい。

2004年4月16日    横浜・チューリップまつり
現在開催中の「よこはま花と緑のスプリングフェア2004」、関内駅周辺で行われているこのイベント、花壇展や飲食物販、園芸講座等、様々な催し物がある。今週末は常設の花壇展に加えて、チューリップまつりが開催され、横浜公園一帯がチューリップの花一色に染まる。このイベントを知らなかったわけではないが、昨年までは特に気にすることなく見過ごしていた。しかし昨日貰ってきた1枚のパンフレットが、結局ここに足を運ばせる事になる。関内の駅を降りるといきなりスプリングフェアの案内があり、用がなくてもメイン会場である横浜公園へと誘導されてしまう。園内は出店のテントでひしめき合っていて、もうかなりの人出となっていた。横浜公園なんて、プロ野球の試合の時しか混まないと思っていたので、これはちょっとした驚き。とりあえず園内を一周しようと花壇の方へ足を向けると、これがもっと凄い状態で、今まで見た事のない花ばかりで埋め尽くされていた。今年はあちこちで満開の桜を見たので、花はもうしばらくいいと思っていた。しかしこの一面のチューリップ畑を見てしまうと、思わずシャッターを切りたくなる。確かに今日はカメラマンが多く、リュックに重い機材を入れて歩く人があちこちにいた。昼食を取るため一度中華街へ移動し戻ってみると、更に人は増えていて、園内はますます活気を増していた。夕日に映える赤いチューリップとその隣にある横浜スタジアム、今年の横浜は熱く燃えている、なわけないか。ベイスターズのチームカラーは青だし(笑)。

2004年4月15日    八重桜満開宣言
桜のシーズンが終わってようやく落ち着いたかと思ったら、今度は八重桜のシーズンがやってきた。自宅の周辺にはけっこう見られるところがあり、桜の名所として有名な三ツ池公園や川崎駅西口通りに行けば、いろんな種類の八重桜が楽しめる。今年は染井吉野の開花が早かったせいか、八重桜も例年より10日ほど早く、三ツ池公園では既に8分咲きになっていた。八重桜といってもいろんな種類があり、この時期よく見かけるのが関山。この桜は濃い紅色をした花を付け、葉の色が少し茶色がかっているのが特徴。次に多いのが普堅像で、これは大阪造幣局の桜としても有名。見た目は関山にも似ているが、花の色が少し淡く、長く伸びた2本のメシベがある。個人的に一番綺麗だと思うのは松月で、花の色が淡いピンクで、全体が毬のように丸くなって咲く。この桜は三ツ池公園にも多くあり、朝夕散歩やジョギングをする人たちの目を楽しませている。川崎駅西口にも数本あるので、この木の前を通る時は立ち止まり、しばらく眺めて行くのが習慣となっている。変り種は緑の桜。これは種類が2つあって、ひとつは鬱金、もうひとつを御衣黄という。どちらも緑色の花を付けるが、鬱金は白っぽい緑、御衣黄は葉っぱのような緑色をしていて花との区別がつきにくい。御衣黄は非常に稀少な桜で、東京なら新宿御苑、横浜なら三ツ池公園等でしか見られない。街や公園の八重桜はもう満開近くとなっており、今週末くらいが見頃。染井吉野より開花時期が長いので、花は来週末くらいまで持ちそうな感じ。しかしこの八重桜、染井吉野と決定的に違うところがある。それは花見。染井吉野の下では宴会をするが、八重桜の下で宴会をしたなんていう話は聞いたことがない。これは何でだろう。自分的にはパッと散ってしまう染井吉野より、豪華で長持ちする八重桜のほうが好きなのだが。

2004年4月13日    吉野家四月祭
4月に入って内税制度が導入され、便乗値上げが相次いだ。特に外食産業は顕著で、その中でも牛丼屋の価格帯は一気に上がった。狂牛病で一時期市場から消えた牛丼は、神戸らんぷ亭で280円→350円、松屋290円→390円と一気に上がり、各チェーン店で新設されたメニューが軒並み400円台。これじゃ今後気軽に利用するというわけにはいかない。そんな中牛丼完全撤退の吉野家で、「吉野家四月祭」というキャンペーンが始まった。これは牛丼の代替メニューである豚丼を250円で提供するというもの。牛丼がなくなって以来吉野家には足を運んでないのだが、この機会に行ってみる事にした。キャンペーンの時期はいつも店内が混雑するのだが、今回は特に変わった様子はなくすんなり店内に入り席に座る。期間中メニューは豚丼だけなので、豚丼並つゆだくを頼んで待つ事1分、噂の一品がやってきた。見た目は牛丼とそっくりで、これが牛丼と言われて出されてもわからないくらい。一口食べてみると、食感は牛丼より少し軽い感じで味は少し薄め。たれは同じ物を使用しているようで、あまり違和感はない。ただあきらかに牛肉と豚肉の違いはあり、豚肉のペラペラな肉質と独特の臭いが味をスポイルしているように感じた。通常価格は320円、牛丼より40円高くてこの味は、可もなく不可もなくといったところ。どっちにしてもこの商品は、あまり好んで食べるような代物ではないようだ。それにしても牛丼がないのに看板は牛丼屋のまま、これはいつになったら豚丼屋に代わるのだろう。

2004年4月11日    桃源郷を走るももちゃり
この時期一度は見てみたかった風景、甲府盆地の桃源郷。山梨方面には何度となく足を運んでいるものの、春に行くきっかけがなかった。ちょうど今「いちのみや桃の里花まつり」が開催中で、日曜日にはよさこいを始めいろんなイベントがあるので、これに便乗して行ってみることにした。朝6時に起床し、7時に出発、このところこんなに早く起きた事はなかったので、大あくびを繰り返しながら中央高速を走る。現地に着いたのは9時半過ぎで、見知らぬ道を迷いながらたどり着いたのが花見会場。駐車場に車を止めて、まずは周囲を散策する事にした。初めて見る桃源郷、辺り一面桃畑で、視線に入る360度全てが桃の花で埋め尽くされていた。駐車場横はイベント会場となっていて、物販やバザーが行われていた。しかしいつまでたってもイベントが始まりそうな気配はなく、周囲の人ものんびり花見をしているだけ。聞くところによると、どうやらここはメインイベントの会場ではく、2キロほど離れたところに別の会場があるらしい。そこの駐車場は既にいっぱいで車での移動は不可能。歩いていくかどうか考えていたところ、何台かのピンク色の自転車を発見、そこに無料レンタルという文字を発見した。さっそく管理者に交渉し、それを借りてメイン会場に移動する事にした。桃畑の中を颯爽と走り抜ける「ももちゃり」、10分程走ってメイン会場にたどり着くと、そこはマラソン大会のゴールとなっていた。ちょうどゴール最後の時間で、なだれ込むランナーに紛れて場内へと入る。表彰式が終わり、ステージでは地元の超有名!?よさこいチーム、甲斐◇風林火山の演舞が始まった。ピンク色に染まる桃畑、遠くに見える南アルプスをバックに踊るよさこいは、日本の春を感じさせた。農家の家にたなびく大きな鯉幟がとても印象的だった。

2004年4月9日    日々是小熊猫
こんな事になろうとは。朝起きたら唇が腫れあがっていて、舌はもちろん口内全体が非常に痛む。昨夜もあまり寝られなかったので、明方鎮痛薬を飲んでかろうじて眠りに就いたのに、痛みで目が覚めた。あまりにも痛いので今日の予定を全てキャンセルして、午前中は自宅で安静にして過ごす。しかし午後になってさらに痛みは激しくなり、再度病院へ。昨日同様消毒&吸入を行い、お願いして口内炎用の軟膏を出してもらった。病院から出ている飲み薬はリカバリン(消炎剤)、ベタメサゾン(抗アレルギー剤)、ケンタン(解熱・鎮痛剤)の3種類。これを1日3回づつ飲む。だがこれらの薬を飲んでも全く効き目がないので、寝る前にポンタール(消炎・鎮痛剤)、ネオビタミンEX(ビタミンB剤)を自前調達分で服用。それでも効かないのでパセトシン(抗生物質)、最後にはボルタレン(強力鎮痛剤)+ウルグート(胃薬)をセット飲み。イソジンガーグル(ヨード液)で口内を洗浄し、患部にケナログ(ステロイド剤)を塗って総仕上げ。医者はヘルペスではないとの判断なので、抗生物質は処方されず、ステロイドも推奨でないため出ていなかった。でも自分的には最初からヘルペスを疑っていて、案の定今日になって口内に水泡ができた。これは間違いなくヘルペス、とりあえず歯科から調達したパセトシンを服用し、ケナログを患部にも塗り重ねる。これだけやったら少しは痛みが和らぐのかと思ったら、これが全く効き目なしで、今日も悪戦苦闘の一日となってしまった。口内炎や舌炎、症状が重い物は適切な治療法がなく、原因も不明。日和こそが最大の薬であるが、その時間を待つのは耐え難いほどの苦痛。一体いつになったらこの痛みから解放されるのだろう。もう目がレッサーパンダ。

2004年4月8日    口は災いの元
病は突然やってくる。一昨日朝、舌の先が腫れて少し痛くなった。気にせず放置していると、翌日には痛みが口内全体に広がり、舌も膨れ上がって口内炎のようになってしまった。2・3日で治ると高をくくっていたら、今朝起きると唇まで腫れて、何か斑点のようなものができていた。とりあえずネットで何の病気かを調べると、これはただの口内炎ではなく、ウイルスや細菌による危険な症状だという事がわかる。さすがにこれはまずいと思い、病院へ行く事にした。通常口内炎は歯科などで充分対応できるのだが、今回は複合症状なので、口腔外科、耳鼻咽喉科、内科、皮膚科と、対象となる科がいくつもある。ヘルペスの可能性もあり安易な選択は禁物だ。しかしこの手の症状ははっきりした原因がわからないケースが多く、対処法は大体決まっている。多くはその場で患部を消毒し、消炎剤等の薬を渡してはい終了、おそらくどこへ行っても対応は変わらないと思われる。であれば近くて早いところがいい、というわけで近所の耳鼻咽喉科へ行く事にした。ここはもう十年来のかかりつけ医院で、毎年花粉のシーズンにお世話になっている。今年は花粉が軽いので行かなくていいと思っていたが、結局こういう形で来てしまった。診察はいつもの先生で、慣れた手つきで痛いところをグリグリやってくれる。いろんな器具で喉や鼻を突っつくもんだから、思わず涙やよだれが出そうになる。しばらくの我慢を経て診察結果、どうやらこれはヘルペスでなく、細菌の仕業によるものらしい(詳細病名不明)。その場で吸入をし、炎症止めの薬を貰ってすごすごと家へ帰る。疲れやストレスが引き金になるというこれらの症状、それにしても痛すぎて食事を取るのも一苦労。ダイエットをするいい機会になればいいのだが。

2004年4月7日    東京ドームでカメラマン
話は4月2日にさかのぼる。この日東京ドームではセ・リーグ開幕戦となる巨人−阪神戦が行われた。東京ドーム、もう十年以上足を運んでなかった場所。しかも以前見たのはニッポンハム戦で、1−0完封の超つまらない試合だった。巨人戦なんてもっと昔の話で、福岡に平和台球場があった頃一度見ただけ。なので一度東京ドームでの巨人戦を見てみたいと思っていた。開幕3日前、突然一通のメールが入る。それは巨人戦開幕イベントの撮影依頼だった。演舞するのは甲斐◇風林火山、撮影はリハーサル時という内容だった。急に言うなよな〜なんて思いながら思わずほくそ笑み快諾、開幕当日を迎える。朝8時半に球場に足を運び、関係者入館証を貰ってドームに入る。早々にリハーサルは始まり、用意した2台のデジカメをスタンバイ、演舞が始まるのを待つ。しかしここで問題発生、照明が通常の1/4で、球場内が暗いのだ。ただでさえ屋内を得意としないカメラなのに、いきなり光量不足。デジカメは銀塩に比べダイナミックレンジが狭いので、黒は潰れ白は飛ぶ。しかも感度を上げるほどノイズが激しくなり、逆に下げるとブレる。失敗は許されない一発勝負、借りたもう1台の銀塩を加えて、3台のカメラを使い分け球場内を走り回る。あっという間にリハーサルは終わり、そのまま楽屋へ戻り写真をチェック。あ〜、やっぱり暗い。しかしコンパクトのフジは検討、なんとか使えるレベルには修正できそうな感じ。やはりハニカムCCDはこういうシチュエーションに強いという事か。夕方の本番まで後楽園周辺で桜を見て時間を潰し、いよいよ本番が始まる。本番の撮影は禁止だが、外野扉の裏で踊り子と一緒にスタンバイする。扉が開き球場内の光が差して、踊り子達は一気に走りこみ、後姿を少し見たところで分厚い扉は閉まった。流れる音楽を背に、今回の任務を無事終了した事にホッと一息。

2004年4月5日    魔法の合い言葉
第76回選抜高校野球は、愛媛代表・済美高校が優勝で幕を閉じた。愛媛出身者としては嬉しい限りで、改めて野球王国愛媛の力をまざまざと見せつけられた感じだ。知っての通りこの済美高校、一昨年までは女子高でもちろん野球部などない。共学になるのに伴い野球部を創設し、あの宇和島東高校の指揮官、上甲正典監督を迎える事となった。上甲監督の名前は既にお馴染みだと思うが、かつて宇和島東高校を甲子園に導き、初出場で初優勝を成し遂げた名将だ。その後宇和島東高校の快進撃は続き、現在は甲子園の常連校となっている。しかし彼がなぜその学校を辞めて、わざわざ新天地に移って行ったか、これには知られていない意外な事実があった。2001年初夏、彼は最愛の妻を病で失った。苦楽を共にする伴侶をなくし、野球馬鹿として歩んできた自分の人生を見つめなおす事になる。そして悩んだ末の結論が、新しい環境での野球人生を歩むという選択だった。済美野球部創設1年目、愛媛大会では春夏とも初戦で負けるというほろ苦いスタート。私立とはいえ他県から多くの選手を集めるという事をせず、地道に素人同然の選手の指導に当たった。創部2年目、済美高校はいきなり頭角を現す。愛媛の有力チームと肩を並べた済美は、とうとう四国NO.1の実力校となった。春の選抜出場、これは当然の結果だが、レベルの高い四国大会では死闘を演じ、明徳戦では7−0と負けていながら終盤8点を入れて逆転勝ち、何事も諦めない姿勢が結果を生んだ。そして春の甲子園、四国大会同様の接戦を制し、優勝。やはり高校野球というものは、指導者の力に頼るところが大きいようだ。勝利の校歌が流れる。風変わりな歌詞であるが、でもやっぱり「やればできる」は魔法の合い言葉。

2004年4月4日    かなまら祭りは世界の願い
とうとうこの日がやってきた。その名はかなまら祭り、川崎大師隣の金山神社で行われる奇想天外!?な神事。元々金山神社は鍛冶の神様を祭る神社で、江戸時代川崎宿の飯盛女達の願掛けから、この祭りが行われるようになった。子授け、安産、縁結び等が主なご利益で、最近はエイズ除けの祭りとしても国際的にも有名になった。毎年4月の第1日曜日が開催日で今年はちょうど4月4日、まさにこの日がオカマの日となった。この祭りには3基の神輿が出て、ひとつは中央に割れ目の入った御神体がある「かなまら大神輿」、もうひとつは船の上に御神体が乗った「かなまら舟神輿」、そして極めつけはピンクの竿がそそり立った「エリザベス神輿」だ。このエリザベス神輿、一見女性が担いでいるように見える。しかし近づいてよ〜く見てみると、これがオカマさん達。なのでこのオカマの日にピッタリな出し物(山車物!?)となっていて、彼(彼女)らのテンションは高い。「でっかいマ〜ラ、でっかいマ〜ラ」の掛け声で、川崎大師方面を勇壮に練り歩く。境内には巨大な竿を模った御神体が置いてあり、女性達がそこにまたがり記念写真を撮っていた。この手の物は外人さんたちには大うけで、いつまで経っても御神体から離れようとしないので人の列が途切れない。これのすぐそばに子宝飴という商品が売っていて、これがまたまた大人気。子宝飴、イチモツの形をしたカラフルな棒飴。それを買うのに長蛇の列ができていて、商品が出てきてらあっという間に売り切れた。女性や外人は当たり前のようにこれを舐めながら、境内や商店街、川崎大師周辺を歩き回っている。なんという不謹慎な風景(笑)。太鼓の演奏やライブ、乱舞まであって、とにかく楽しい一日だった。また来年が待ち遠しい。

2004年4月2日    花の命は短くて
またまた都内の桜の名所巡り。これで何日連続だろうなどと考えながら、延々歩く。元々仕事は営業系、移動で1日10キロ以上は歩くので、このシーズンになると比較的近いところは電車を使わず歩く。最近は暇すぎて歩く距離がかなり長くなってしまったが(笑)、やっぱり桜の有名どころは綺麗だ。千鳥ヶ淵、ここは言わずと知れた東京を代表する名所。特に九段下から靖国神社までの間は桜の本数も多く、その眺めは圧巻だ。お堀の斜面に生える桜は枝ぶりが少し変わっていて、水面に向かって大きくしなだれている。水面に映る桜の花、そこを行き交うボート、風が吹くと桜吹雪が舞いなおいっそうこの景色を引き立てる。これに対して目黒川。ここは観光化されていないので、千鳥ヶ淵のような混雑は全なく、池尻大橋から目黒までの全長8キロを桜が埋め尽くす。さすがに中心となる中目黒駅周辺は人出があるが、そこから目黒川方面に向かってしばらく歩いて行くと、静かな一角に出る。川幅はどんどん広がって、散った花びらが川面を埋め尽くし、そこを水鳥がゆっくり進む。穏やかな風景をじっと眺めていると、ここが東京である事を思わず忘れてしまいそうだ。千鳥ヶ淵、目黒川、どちらもちょうど今が満開。この週末を過ぎるとあとは散るだけで、春の雨とこの時期独特の強い風によって葉桜になってしまう。花の命は短くて、苦しき事のみ多かりき。


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